私が「前向き」でいられる理由。超ポジティブだった母の記憶

2026年07月15日

静岡市駿河区男性専門ヘアサロン
men’shairONEです。


急に暑くなり
夏休みももうすぐですね。
私が住んでいる地域は
7月に盆を迎えます。
母が亡くなり何年経ったでしょうか
今日は、そんな事を考えながら振り返ります。


私の母は、一言で言うと
「元気で明るく、とにかく前向きでチャキチャキ動くポジティブな人」でした。

じっとしているのが大の苦手。
なんと60歳を過ぎてから
スノーボードに挑戦し、
さらに晩年にはダンスの講師まで
務めるほど、とにかくアクティブに
人生を謳歌している人でした。

そんな母ですが、
私に対する愛情も本当に熱い人でした。
私が学生の頃、母は土曜日や日曜日といった
お店の忙しい日であっても、
わざわざ店を休みにして、
私の応援によく駆けつけてくれました。

仕事を休んでまで
我が子のためにチャキチャキと
動き回ってくれた母の行動力と、
注いでくれた深い愛情には、
今振り返っても感謝の言葉しかありません。

そんな何事にも本気だった
母との忘れられない思い出が、二つあります。

一つ目は、私が中学生の頃。
将来について何となく
「床屋でもやろうかな……」と
口にしたときのことです。
それまで私の挑戦をいつも
応援してくれていた母が
その時は一言、

「あんたには向いてない。やめな」

と、ピシャリと言い放ったのです。

そう言われた私は、結果的に
理容師になるのを諦め、
いったんは別の道へと進むことにしました。

しかし、心のどこかであの時の言葉が
ずっと引っかかっていたのかもしれません。
別の道を歩みながらも、時が経つにつれて「やっぱり理容師になりたい」
という想いが本物の覚悟へと
変わっていきました。
母の厳しい一言があったからこそ、
ただの憧れではない本気の覚悟が決まり、
私は改めてこの業界に飛び込み、
修行を重ねて理容師になったのです。

そして、いざ理容師になる為、
通信の学校に入った頃、
一人前になったら
「母の店を継ごうかな……」
とぼんやり考えていた私に、
母はまたしても強力な先手を
打ってきました。

「こんな店、あんたにやって欲しくない。男なら自分でやりな。」




「こっちも最初から継ぐつもりはない」
と、その時は反射的に言いましたが

てっきり「継ぐ」と言ったら
喜んでくれると思っていた
矢先のことだったので、
この言葉には本当に驚きました。




ですが、母にそう言われたからこそ、
志したその時から私には
「自分で店を出す」という選択肢
しかありませんでした。

「人の作ったレールに乗るな」
「自分の力で、一から勝負しなさい」
どこまでも男気があり、
私の甘えをすべて見抜いていた母らしい、
最高に愛のある突き放しでした。
当時は驚きと戸惑いしかありませんでしたが、今となっては、
自分の足で立つ覚悟を決めさせてくれた
母に感謝しかありません。

そこから時は流れ、
いろんな人たちのサポートもあり独立し、
店を構え、家族もできた頃。
母の病気が見つかりました。

すい臓がんの末期でした。

絶望的な状況のなか、
何度も手術を重ね、
結果的に病気の発覚から2年間、
母は本当に強く頑張り抜きました。

驚くべきことに、
母は闘病中、入退院を繰り返す中、
抗がん剤で食べ物食べても吐いてしまい
体重が30キロ台になり、
立つことすらできなくなる寸前まで、
自らのお店に立ち、
ハサミを握って営業を続けていました。
お金に困っていたわけではないのに、
歩くだけで大変なその状況で
「今日は8人カットしたよ」
と聞いたとき。いろんな思いが交錯して
言葉が出ませんでした。


「男なら自分でやりな」と
私に背中を見せてくれた母は、
自分自身の命が尽きかける
その瞬間まで、プロとしての誇りを持ち、
現役の理容師として生き抜きました。

言葉だけでなく、
その命がけの生き様をもって、
仕事に対する覚悟を私に示し、
教えてくれました。

母が亡くなって何年か経ちますが、
ふと今の自分を振り返ってみると、
「ああ、やっぱり私は
あの母の子供なんだな」
としみじみ思う瞬間があります。
母の背中を見て育ったからか、
私もじっとしていられず、
休日も平日も毎日チャキチャキと
動き回っています。

お盆の時期、母が帰ってきたら、

「あんた、私の言った通り、
自分の店をバタバタと忙しそうに
楽しんでやってるねぇ!」

と、あの明るい笑顔で、
今にも踊り出しそうな勢いで
笑ってくれている気がします。

母からもらった
「前向きなエネルギー」と
「プロとして一生を貫く覚悟」、
そして「大切な人を全力で応援する温かさ」
を胸に、今年の夏も、
そしてこれからの人生も
全力で楽しんでいきたいと思います!




40も過ぎると涙もろくて駄目ですね(笑)
あれから数年夢にも出てこないし
気配も感じない。
そっちでも忙しくやってますか?



さいごまで、ありがとうございました。

それでは。また。




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